買電と売電がゼロになることも考えられる

買電と売電がゼロになることも考えられる



買電と売電がゼロになることも考えられるブログ:2014年11月11日


国際結婚すると告げたおれに
「聞きたくない…」と
パパは予想通りの反応をした。

おれも反発して
別に祝って貰わなくて結構だと言い放った。

パパは野球が好きで地元の少年野球団の監督をしており、
自らも草野球チームのエース。

一方、おれは大のトレーニング嫌い、
パパの期待を踏みにじり、
買って貰ったグローブを、大雨の中外に置き去りにした事もある。

おれとは対象的に、弟はスポーツ少年に育った。
おれはパパが弟ばかり気にかけていると感じ、
大学で一人暮らしを始めるまで、パパの前で素直になれなかった。

大学時代、おれは世界中を放浪して過ごした。
そんなおれをずっと心配してくれたのはお母さんだった。
パパには黙って旅に出ていたが、
お母さんはパパに全て話していたらしい。

その後、おれが商社に内定した時、
パパはおれを行きつけの居酒屋に連れていった。

会話は少なかったが、
常連客から「むすこさんと飲めるなんて幸せだね」と囃されて
パパは嬉しそうにしていた。

徐々に解れた親子の糸は、
おれが大学時代に出会ったチェコの女性と
結婚すると決めたことで再び縺れてしまった。

お母さんや弟、婚約者のためにも
パパとの関係を修復しなければならない。

一昨日、おれは実家に出向いて
パパをキャッチボールに誘った。

おれの投げる球は
パパの所まで届くのに精一杯だったが、
パパの球はおれの胸元まで真っ直ぐ飛んできて
その度に手のひらがビリビリと痺れた。

最初にくちを開いたのは父だった。
「お前のやりたいようにやれ。お前より年上の人間なんて先に死んじまうんだから、
周りの理解など求めんでいい」

おれが返事をするより先に弟が来て
「仲良しじゃん」と嬉しそうに言ってきた。

おれはボールを投げ返しながら
「親子だからな」と言ってみた。
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